高齢者の介護予防教室、転倒予防教室の運動プログラム作成のサポートやトレーニング指導を行います。団体の教室サポートの他、個別対応も可能です。運動生理学の専門家が担当しますので、安全で効果的な運動プログラムでトレーニングを行えます。

日本の死因の上位には心臓病や脳卒中が挙げられ、要介護の原因にも循環器病が挙げら得れています。そのため、高齢による脆弱(フレイル)や認知症とあわせて、循環器病予防への取り組みも必要です。高齢者が抱える疾患や病態は様々であり、リスクもあるために高齢者の運動指導では専門的な知識が要求されます。安全で効果的な取り組みには、運動生理学の知識が強い味方となるはずです。専門家と一緒に介護予防や転倒予防を考えてみてはいかがでしょうか。

運動プログラム作成サポートやトレーニング指導をご希望される場合はご相談をいただければと思います。

湘南運動科学研究所介護予防サポート

湘南運動科学研究所の考える筋力トレーニング

高齢者の筋力トレーニングのガイドラインでは、中強度から高強度が推奨されています。しかし、安全管理を考えると低強度の方が実施しやすいと思います。しかし、一般的に低強度の筋力トレーニングは効果的ではありません。そのために低強度でも効果のでる運動を行う必要があります。運動生理学を基礎とした運動は、低強度でも効果を挙げることができます。低強度から運動を開始し、運動に慣れるにしたがい安全に運動強度をあげることができるようになります。当法人では、運動生理学の知識を使い、低強度から中等度の運動強度につなげていく運動プログラムを提供していきます。

ウォーキングとジョギングかランニング:Walking and jogging or running (WAJOR) のご紹介

高齢者では、筋力、筋量だけでなく筋血流量も減少しています。この状態では全身持久力を高めるような有酸素運動を実施することはできません。そのため、まずは全身運動となる軽いウォーキングから初めていきます。筋の状態を確認しながら、徐々に心肺機能を高める運動につなげていきますが、単純なウォーキングでは心肺機能を高めるには不十分です。そこでウォーキングとジョギングかランニングを組み合わせていきます。この組み合わせの運動がWAJORです。たとえば、住宅の路地を使い、路地と路地の間の区画となるブロックを通過(下図左側のピンクと黄色の線)するごとに、ウォーキングとジョギングを交互に繰り返します。この交互の繰り返し運動に路地のブロックを使うところからブロックエクササイズと名付けています。交互に繰り返すことで、心拍数の増減の変動(下図右側)を引き起こします。この変動により自律神経活動を高めることができます。ジョギングは高齢者に難しいと思われがちですが、ゆっくりな速度でよいのです。身体の重心を上下に動かすことで心肺系と足に負荷が加わり、自律神経活動を高めことにつながります。

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ブロックエクササイズと心拍変動(東邦大学医学部名誉教授室増男先生提供)