ゆるやかな下り坂歩行トレーニングの効果

現在、ゆるやかな下り坂(ダウンヒル)歩行トレーニングの研究に取り組んでいます。下り坂は筋肉痛(遅発性筋痛)を引き起こしやすいですが、ゆるやかな下りで快適な速度であれば筋肉痛を引き起こしません。下り坂では主に働く筋は、遠心性収縮運動となり、この運動は筋力増強効果が高いとされています。また、遠心性収縮運動は、求心性収縮運動と比較して代謝量が少なく、息切れを引き起こすことなく運動できますので、健康増進や介護予防に使うことができます。研究では、快適な歩行速度、ゆるやかな下り、10分から30分の運動時間としています。研究途中ですが、膝の伸展筋力と下腿三頭筋の速く強い力発揮の向上が期待できそうです。さらに研究を進めていきます。

※下り坂歩行のトレーニングを行う場合は、必ず専門家に相談してください。